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ソフトバンク、2009年3月期決算でまたまた欺瞞満載?

ソフトバンクの決算が発表されました。

例によって、孫正義は見栄えのいい数字だけを取り上げて自慢ばかりし、都合の悪い数字は隠します。馬鹿なマスコミもそれに載せられて、調子のいい数字だけを報道します。

たとえばキャッシュフロー経営だと自慢げに話し、1800億余りのフリーキャッシュフローを稼ぎ出した、といいますが、これは単に設備投資を止めただけ。今期の減価償却費は2600億円も計上しており、同じレベルのネットワークを維持するのなら、来期はこれと同額の投資が必要なはずなのに、来期は2200億円に抑える、などと言っています。つまり、簡単に言えば、この例だけで言っても400億円分のネットワーク設備を売り払ってキャッシュに変えただけなんです。こういった実質的な会社の切り売りでキャッシュフローを稼いでいるだけだということは、ものの数年もすれば誰の目にもわかる状態になるでしょう。サービスの低下や値上げと言った形で。

また、発表会では減収減益となったことは余り触れず、例の海外投資の損失750億円を計上してもなお純利益が400億円もあってすごいだろう、ということを言っていますが、これには、かなり問題のある操作が入っています。

純利益の計算部分をよく見てみればわかるのですが、法人税調整額の部分になぜか「△」印がついています...
税効果会計の説明部分を見てみると、繰延税金資産が前期より増えているのがわかりますが、内容をよく見てみると、本来の繰延税金資産は800億ほど食い潰しています。ところがその直後、評価性引当額を850億も減算し、強引に繰延税金資産を増やしています。

この評価性引当額の莫大な減額により、実質調整税率が「マイナス」となってしまったために、純利益の計算で「△」の印が出てきてしまったのです。これを考慮しなければ、今期の純利益はわずか200億円余り。

ではこの評価性引当額が850億も減額となった原因はなんでしょうか。実は、これは全く明かされていません。そもそも、この評価性引当額の存在は、税効果会計の導入当時から問題視されていました。つまり、この金額には全く根拠が不要で、言ってみれば、経営者が好き勝手に設定できる値なのです。もちろん長期的には帳尻を合わせなければならないのは当然ですが、しかし、ある1期だけの純利益を過大に見せたりすることが、この引当額の存在で極めて簡単に出来るようになってしまったのです。

そう、孫正義は、この抜け穴を利用して、当期純利益を過大に見せているに過ぎません。ここまで踏み込んだ分析をしている例は、専門のアナリストのコラムを含めて一つも見当たらないのですが、素人の私にもわかるこのような不正を、専門家が見落としているとは思えません。知っていてあえて口をつぐんでいる可能性があります。

前期の中ほどで問題視されていた、不正契約などによる貸し倒れ引当金についても、決算書を見ると一見680億円から490億円に減ったように見えます。しかし、ここにも非常に問題のある操作が行われています。

どうやら、端末割賦債権を流動化したものに対する償還分の貸し倒れについては、投資その他部門に計上しているのではないかと思われるのです。というのが、投資その他部門の貸し倒れ引当金が、46億円から370億円に一気に膨れ上がっているのです。この突然の増大は、過去の流れからはどうしても説明できません。おそらく、貸し倒れ引当金の一部をこちらに計上していると考えられます。未回収部分をみずほコーポレートがどうやら肩代わりしているらしい、という話しは前に書きましたが、おそらくその部分を将来的にみずほコーポレートに返済するためのバッファとして、その他部門にこの引当金を計上したのではないかと考えられます。

貸し倒れ引当金全体で考えると、前期は726億、今期は860億で、結局134億円ほど増えていることになります。にもかかわらず、これらを合算せずに決算書中の別の場所に別々に掲載することで、ある部分では減ったように見せかけているのです。

また、負債の返済を進めているといいますが、1800億円ものキャッシュフローがあるにもかかわらず、実際に返済された負債はわずか300億円。それ以外は、社債の取り付け騒ぎや、ヤフー切り売り時の議決権維持のために吹き飛んでいます。しかも、負債が減ったとはいえ、その内訳は、比較的安全な長期負債を1460億円減らしながらよりリスクが高く利率も高い短期負債を1160億増やすという内容。ここには一切触れず、しかも、新たに長期負債を2350億も組んだにもかかわらず、返済は順調、などということをしれっと言い放ちます。

仮にも日夜金融に関する報道に携わっている人間が、こんな単純な舌先三寸に騙されるとは、日本のマスコミもレベルが落ちたものです。騙されるほうも騙されるほうですが、こんな方法で市場を騙そうと本気で思っちゃう孫正義という人物も侮れませんね。

しかし、金融のプロが値作りしているはずのCDS市場でもソフトバンクのスプレッドが急落しているようで、本当に、どうしてこんな単純な騙しテクニックに引っかかるのか、という感じです。ただこの市場に関しては、おそらく、ですが、狐と狸の化かしあい状態で、孫正義の大嘘を信じたフリをして売りをかけて食いついた狸を釣り上げてやろうと狙っているのかもしれません。お互いに同じ狙いでこう着状態が続くかも知れませんが。

ともあれ、最終四半期で徹底して現金の出を抑えたソフトバンク、何とか延命にもがいているようですが、次に来るのは通信の信頼性低下によるブランドの失墜かも知れません。あるいは、短期負債を増やしすぎて利払いによるクラッシュか。いずれにせよ、下降線は免れないでしょう。
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